ニュージーランド ワーキングホリデー体験記

ワーキングホリデーを利用してのニュージーランド旅行。
ニュージーランド滞在中に感じたこと、日本との違いなどをまとめました。

住宅事情

庭が美しくほとんどが平屋

 ニュージーランドやオーストラリアは人口が少ないためか、住宅事情は日本の比べすこぶる良いです。しかし、一般的な住宅は、ほかの欧米諸国ほど大きくなく、一部の豪邸を除いては、たいがい平屋です。一般的には、非常に大きなリビングと3つのベッドルームがあり、ベッドルームの一部にはトイレとシャワーが併設されているものもあります。
 敷地が広いため、庭も余裕のあるスペースが取られています。特に、クライストチャーチでは多くの家で、前庭には芝生が植えられ片隅に美しい植え込みがなされています。特にクライストチャーチの人々は庭を美しく飾ることが好きで、どこかの植物園を思わせるような植え込みをしてある家もあります。
 さらに余裕のある家では、裏庭にプールがあるものも見られます。
 日本の住宅は、古くなると徐々にみずぼらしくなっていきますが、ニュージーランドやオーストラリアの人々は古くなるとすぐにペンキを上塗りしていくので、外観はどの家もわりときれいに保たれています。

プライバシーの考え方

 ところで、欧米の人々は、プライバシーを大切にするといわれていますが、ここに限っては、どうなのでしょうか。庭に大きな植え込みが植えられているわけでもありませんので、道路からリビングやベッドルームの様子が丸見えになっています。道路との用地境界には特に高いフェンスがもうけられているわけではありません。また、上足、下足の概念がないためか、玄関らしい玄関がない家が多く、入るとすぐにリビングルームという家も時々見かけますが、これも、プライバシーの面から考えると理解しがたいものがあります。

比較的安価に家が買える

 日本では、家など一生に一度買えるか買えないかですが、クライストチャーチでは、安いものでは$100,000程度(1996年当時)から手に入れることができます。このため、中古での売買が盛んで、住宅を新築してずっと住み続けるというよりも、住んでいる家が気に入らなくなったり、手狭になったりしたら次の家を買ってそこに引っ越すという方がポピュラーなようです。
そして、多くの人は、自分の手でペンキを塗り、壁紙を換え、不具合のあるところは自分で直し、アレンジしていくそうです。このようにして、割ときれいに家を保っていき、高値で家を売り、新しい家に住むというパターンが多いようです。
 一方、ニュージーランド最大の都市オークランドは住宅価格がとても高く、日本とそれほど変わらなくなってきているようです。また、市内中心部の家は、間口も狭く、日本の住宅と変わらないようなものもあります。