ニュージーランド ワーキングホリデー体験記

ワーキングホリデーを利用してのニュージーランド旅行。
ニュージーランド滞在中に感じたこと、日本との違いなどをまとめました。

非核の国・ニュージーランド

 ニュージーランドは、日本と同様核を保有しない国です。その精神の貫きぶりには驚かされるものがあります。かつては、アメリカの原子力船のニュージーランドの港への入港拒否で外交問題を起こした程です。
 私たちがニュージーランドに滞在していた当時も、フランスが、ニュージーランド近海で、核実験を行おうとしていることに関して国民の間で大きな反対の声が上がっており、毎日ニュースのトップ項目となっていました。また、この核実験に反対する抗議活動やデモも盛んに行われています。
  日本もニュージーランドと同様、非核の国で核実験が行われると問題になりますが、ニュージーランドの場合、ニュースが連日トップ扱いで、非核運動が、国民一体となっており運動規模も大きいです。
 1945年の8月6日は広島に、9日には長崎にそれぞれ原爆が落とされた日でしたが、当日には、記念式典や、そのことに関するニュースがこの遠い国、ニュージーランドでも大きな話題としてとり扱われており、その前後には、テレビでも上位に、新聞では1ぺージをさいての特集となるなどの扱いを受けていました。6日には、広島への原爆投下とその後の経過を、非核という観点から捉えた映画も放映されていました。
 その一方で、戦勝記念日には、一部の人から「戦争を早く終わらせるためには核爆弾の透過は必要だった。」という声も聞こえました。
 ところで、さすがに非核の国だけあって、国内には原子力発電所がありません。人口が少ないため、発電は主に水力に頼っているようです。