ニュージーランド ワーキングホリデー体験記

ワーキングホリデーを利用してのニュージーランド旅行。
ニュージーランド滞在中に感じたこと、日本との違いなどをまとめました。

ニュージーランドのスーパー

Sausage sizzle

 ニュージーランドでスーパーへ行くとします。週末なら不思議な光景に会うかもしれません。 ソーセージを焼いたものを食パンに挟んだものを$1で売っているのをどこへ行っても目にします。決しておいしくも無さそうなものを喜んで買っている人の多さにさらに驚くことになるでしょう。この光景は何も特別なものではなく、どこのスーパーでも見ることができるからなおさら不思議です。

入り口

スーパーの前には日本のものの2倍くらいはありそうなショッピングカートが置かれています。日本では一般的な買い物カゴはあまりポピュラーではありません。買い物カゴが全く無いところでさえもあります。おそらく多くの人が週に1度大量に買い物をするためでしょう。
 次にスーパーに入ります。入り口には万引き防止のために自動のゲートが設けられています。つまり、いったんスーパーに入ると買い物しない限り出られないことになります。

量り売りの野菜

 入り口を入ってすぐの所は、多くの場合、野菜売り場です。ジャガイモやニンジンなど大量に買われることの多い野菜は5、10などの袋入りでも売られていますが、多くの野菜は量り売りで、袋に自分のほしい量だけ入れて野菜コーナーの終わりもしくはレジで重さを量ってもらいます。つまり、ほとんどのものが量り売りで、値段も単位重量あたりいくら、というふうに表記されています。
 野菜コーナーには当然珍しい野菜も売られています。ホウレン草のあくを強くしたようなシルバービート、サツマイモのような味をしていると言われているが実際は酸っぱいヤムいも、などがそれです。
 日本では、曲がったキュウリでさえ見ることも稀ですが、ニュージーランドでは、青いバナナや割れたニンジン、腐った大根でさえも売られています。
なお、日本では多種類のキノコが売られていますが、ここニュージーランドでは、キノコは、マッシュルームとその他に1種類のみが売られているだけです。最近になってシイタケもごく一部のスーパーで見られるようになりましたが、値段はただでさえ高いマッシュルームの6倍近くします。
主な野菜、果物の値段
(1kg当たり)
リンゴ$1.64 バナナ$1.89 オレンジ$2.53 キャベツ$0.78 ニンジン$1.26 ジャガイモ$0.89

薄切り肉がない!

 羊の国だけあって、牛肉、豚肉、鶏肉以外に羊の肉が数多く並んでいます。それも、育ち具合によって小さいほうからラム、ホゲット、マトンと3種類あります。なお、日本とは異なり、薄切り肉はありません。最も薄い肉でも日本のものの5倍ほどの厚さです。そして、たいがいのものは日本で言うステーキ肉のようで、豚肉でも骨の付いたものが主流です。また、クライストチャーチでは鶏肉は、胸肉以外はすべて骨付きで、もも肉の骨無しというのは見かけることはありません。どの肉でもそうですが、骨付きで切り身が多いほど手がかかっていないため安く、骨無しのものは高いです。また、驚くべきことに、マトンの足や、豚の顔までも売られています。また、鶏肉は、1匹丸ごと売られているのが普通です。
 また、日本とは逆に鶏肉がもっとも高く、豚肉、牛肉と安くなっていきます。これは、牛はただ放牧しておけばよく、手間がかからないからだと思われます。
 その他、肉製品としてはベーコンやソーセージ、ハムなどがありますが、これらは最高級品を除き、日本人の舌にはあわないような気がします。ソーセージなどは特に普及品には羊肉が使われており、羊肉が苦手な人にはお勧めできません。
 もっとも日本のものニュージーランドのものの方がおいしいという人もいないわけではないので好みもあるでしょう。
 また、これらに加えて日本ではあまり見られない肉加工製品にCorned beefがあります。日本語に訳すとコンビーフのことです。日本では缶詰のもの以外はほとんど見る頃はありませんが、ニュージーランドではスーパーではほとんどどこでもCornされた肉が売られています。これらは数kg単位の固まりで売られており、煮込むとコンビーフができあがるというわけです。
 あまり見られないものといえば、ペットフードです。ペットフードはもちろん日本にもありますが、ニュージーランドではなんと肉のコーナーに売っていることが多いのです。トレイに整然と並べられた食肉の中にペットフードが混ざっているのはとても不思議な気分です。
主な肉の値段(1kg当たり)
牛肉(rump)$11.25
牛肉ミンチ$5.92 豚肉(loin)$10.36
ソーセージ(beef)$4.15
鶏肉(1羽)$6.93

白身魚が主流

 ニュージーランドでは、魚は意外と多く売られています。売られているものの大半は白身魚でニュージーランド近海の数種類の魚が売られています。しかし、クライストチャーチでは白身魚以外はヒラメ、サケを除いてあまり売られることがなく、イワシやアジ、サンマが売られることはありません。あえて言えば、サバやマグロがごくまれに売られます。また、イカやタコも時々見かけます。オークランドへ行けば、シマアジやヒラマサなどの青身魚も売られています。
 ただ、魚は食さない人も多く、魚をさばいているのを見るだけで気持ち悪がる人もいます。我々にとっては、鶏肉を1匹丸ごと捌くという方が余程気持ち悪いような気がしますが、これは考え方の違いによるものでしょう。
 また、日本食の影響か、SURIMIと呼ばれる蟹蒲鉾風のものを売られています。ただ、味は日本の蟹蒲鉾とはほど遠く、粉を練ったものに赤い化粧をしただけのようです。
 ニュージーランドでは、スモークが人気があるようで、ほとんど何も鮮魚が売られていなくても、スモークの魚は常に売られています。

レジ

 前述のように多くの人がたくさんの買い物をするため、ほとんどの人がショッピングカートで買い物をします。そのため、レジは台にカゴを乗せるのではなくカートに積めてある品物をいったん台に乗せることになります。この台がベルトコンベアー式になっており、店員が物を取るとスライドいていき、後ろの方に客がカートから出した物を乗せていくという仕組みです。このシステムは他の国でも経験していたのですが、改めて合理的だと思いました。ただ、店員が日本では考えられないほどスローで、同じ物を5点買っても1つずつバーコードスキャンしていく人が多いのは驚きです。こういうところにニュージーランドらしさを感じます。しかも商品の取扱が非常に乱暴でリンゴなども平気で角にぶつけたりします。
 買い物点数が少ない人には5,6点以下しか買わない人専用レーンというのがあり、少量しか買い物しない人でもあまり待たされること無くレジを抜けることができます。
 最後には、日本のスーパー同様、買い物袋をくれるわけですが、つかんだだけの袋をくれるので5,6袋も多めにもらってしまうこともあります。